りゅうこつの隔離病棟

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りゅうこつと大阪 前編:地下のポルノ映画館編

こんにちは、りゅうこつです。

 

みなさんは旅行が好きだろうか?海外旅行が好きな人もいると思うが、私は恥ずかしながら海外に行ったことがない。というか、国内旅行すら稀である。なぜなら引きこもりだから、外出自体少ないのだ。まさにハインリッヒの法則

 

くだらない前置きは置いといて、今回の話題はズバリ「大阪旅行」である。最近画像フォルダを整理して古い写真を沢山掘り返したので、その思い出を忘れないうちに文字に起こそうと思った次第だ。

そして、思ったよりも長い文章になったので、前後編に分けた。これは前編の地下のポルノ映画館編である。

 

 エッチなカプセルホテル

私は2度だけ大阪へ行ったことがあるが、一度目は仕事での大阪出張だった。金曜日に仕事があり、その後の土日でゆっくりと大阪を満喫しようという魂胆だ。そしてはじめてのカプセルホテルでの宿泊でもある。このカプセル内のテレビやラジオのインターフェースは印象的で、小型テレビが搭載されている点もまるで宇宙船のコックピットのようでワクワクさせてくれる。

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ただし、そんなワクワクもつかの間、実際に泊まるまでは知らなかったが、カプセルホテルの扉は防音性能ゼロの布一枚。何が起こるかと言うと、おっさん達の強烈ないびきがこちらのカプセルにまで響き渡るのだ。しかも、カプセルホテルの構造上、横倒しのカプセルが整然と一部屋に並んでいる状態。そのカプセルの一つ一つから大音量のいびきが吹き出して来るのだから、演奏中のパイプオルガンの中で寝るようなものである。極めつけは、カプセル内の小型テレビでは無料で24時間アダルトビデオが視聴できる状態であり、これでは全く眠くならない。翌日は寝不足状態のフラフラでカプセルホテルを後にした。(え?アダルトビデオのチャンネルにしておくのが悪い?)

 

新世界のレトロなポルノ映画館

大阪といえば新世界。翌日は早速新世界へと歩みを進め、串カツやたこ焼きを食べた。そこで気になるものが一つ…ポルノ映画館である。

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新世界といえば、昔のことはつゆ知らず、現在においては老若男女が行き交う観光地であるが、一歩裏道に踏み出すだけでこんなレトロなポルノ映画感がそびえ立っているとは。

映画館という公共の場で、みんなで席を並べてエッチな映像を見るというのは一体どういう空間なんだろうか?そもそも、レトロな映画館自体にも趣がある。そんな興味本位で、一切の性欲はなかったが、純粋な興味本位で、チケットを購入した。

この映画館ははっきりと入場時間と退場時間が決まっているわけではなく、常に何かの映画を放映しっぱなしにしている状態。階段を降りると真っ暗な空間の中で、古臭いアダルトビデオ映像だけが眩しく光っていた。

少しして目が慣れると、周りにはたくさんの小柄なおじいさんがいたことに気づく。そして意外なことに、少ないながらも40代ぐらいの女性がいる。しかしなぜか皆シートに座ることもなく、柱や壁にもたれながらこっちを見てくる。

まぁ、確かに若い人はあまり足を踏み入れることはないかもなぁと思いながらシートに座ろうとすると、ニコニコしながらおじいさんが私の股間を叩いてくる!若いから完全にからかわれているのである。

 

シートに座ったものの、こんなところでそう何十分もポルノ映画を見る気にはならない。そもそも雰囲気を味わってみたかっただけなので、もう十分お腹いっぱいになってしまった。そう思っていると、隣の席にダンディなコートと帽子を纏ったおじいさんが座ってきた。前述の通り、皆はシートに座らずフラフラしているので、他の席は空きまくっているはずだが、なぜわざわざ隣に?と考えていると、突然揉みしだかれる己の股間!!

 

鈍い私はその時初めて気づいた。ここ発展場だわ!!!

ダンディなおじいさんにはお断りを入れて、慌てて席を立つ。ただ、発展場とわかると逆にもう少し見物したい気持ちになってきた。シアターの横にはタバコ休憩スペースがあるので、なんとなく入ってみると、先程も見たおばさんが一人。ん?よく見たらこの人オカマじゃねえか!どうりでこんな場所に女性がいるのがおかしいと思った!

 

そして退場する時に最も恐ろしい光景を見た。柱によりかかる高身長のオカマ一人に対し、大勢の小柄なおじいさんが群がってなんらかの性的なアクションをしている…

なんかこの構図、雰囲気、どこかで見たことがあるような… たぶん、剣風伝奇ベルセルクだわ。

 

実は、まだこの映画館から逃れることは許されない。建物が地下と地上の2段階に構成されていて、今行ったのは地下ポルノ映画館。通常の映画を放映している地上の映画館もあるのだ。そして入場時にどちらのチケットも買っている。せっかくなら見ておかなければ。

 

そこで「ヒトラー暗殺、13分の誤算」という映画を見た。私はヒトラーが見たかっただけだが、この映画では1秒も出演することはなく、あくまで暗殺者の視点である。そのがっかりを抜きにしても純粋につまらない映画だったが、上映の途中、前の席で二人の男性(片方はオカマ)が服を脱ぎ、なんらかの性的なアクションをし始めている…

 

うーん、大阪は恐ろしいところやね。

 

 

「りゅうこつと大阪」、次回は後編の「あいりん地区とドヤ宿と飛田新地編」に続きます。