りゅうこつの隔離病棟

言いたいことは全部言っちゃう

ビットコインボルトとマイニングシティは詐欺?検証してみた

こんにちは、りゅうこつです。

 

 

皆さんは「ビットコインボルト(Bitcoin Vault)」をご存知だろうか?それに付随する形でマイニングシティについても知っていると話が早い。

 

実は、最近しつこく知人から上記のマルチ商法に誘われたので色々と調べてみた結果、そうとう怪しいにも関わらず、ネットで検索しても「怪しい」と言及されている記事が意外に少なかったのだ。

 

 

2020.04.29追記

前提の話だったので書いていなかったが、マイニングシティはマルチ商法であるので、勧誘者は新しいマイニングシティ会員を増やせばその分紹介料が入ることになる。当然、その紹介料分は料金に上乗せされている。

マイニングシティの勧誘に限らないのだが、こういったマルチ商法は自分が儲けるために嘘をついてでもポジティブな情報だけを大量に発信するので注意だ。

上記のような問題点があるのでマルチ商法は規制されているのだが、そもそも、そんな手法で商売している企業がまともな訳がないという事を留意しよう。

 

ビットコインボルトとは?

そもそも仮想通貨について全く知らない、興味がない人にはややこしい話になるのだがビットコインボルトについて簡単に説明したい。

まず名前に「ビットコイン」と入っているし、ロゴマークビットコインのマークを流用したものだが、ビットコインからハードフォークした通貨ではない。つまり、勝手に名前を使っているのである。もうこの時点で騙す気がマンマンだし、よりよい通貨にしてゆこうとしている気が無いのがわかる。

 

ここはビットコインボルトについての概要とその怪しさを説明する場なので、細かいボルト情報については以下の記事を参照していただきたい。

現在ビットコインボルトについてネット検索で出てくる、しっかりまとめられた記事は非常に少なく、目立ったものでは4~5個しか無い。その中でも、ボルトを強くオススメしており、またツッコミどころが満載なのが以下の2つである。少なくとも4月下旬である現在ではgoogle検索でかなり上位にでてくるので、普通に検索してもお目にかかるだろう。

https://hyip-information.com/coin/bit/bitcoinvault/

https://real-estate-investor-ht.com/?p=1840

 

まとめると、ビットコインボルトの特徴は以下だ。

  • マイニングシティでマイニングされるために生まれた仮想通貨である
  • 今現在、上場開始から60倍以上に値上がりしている!
  • 信用のある有名人が開発に携わっている!
  • 半減期ビットコインよりも8倍の速度(半年に一回)
  • 史上4番目にASICマシンでマイニングが可能!
  • ハッキングされても24時間以内なら取引の取り消し可能!
  • ハッシュレートが非常に高いのに価格が安く、今後確実に値上がりする!

一つずつ検証していこう。

 

マイニングシティとの関係は?価格上昇は本当?

そもそも、ビットコインボルトは何のために生まれたのか?その前にまず「マイニングシティ」について説明しよう。

上記に紹介したブログでもマイニングシティに言及しており、ビットコインボルトはマイニングシティと切っても切れない間柄である。

 

マイニングシティは、マイニングファームと言って、投資家が出したお金でマイニングマシンを設置し、そこから得た仮想通貨を投資家に還元して、みんなで儲けようという事業を行う会社である。

 

マイニングシティ自体はビットコインボルトよりも以前から存在し、昔は大手仮想通貨ニュースサイトでも取り上げられ「マイニングシティでビットコインをマイニングすれば絶対儲かる!」ともてはやされたのだが、事業開始から1年弱で一転、報酬が一日数十円に激減したというイワク付きである。

その騒動からマイニングシティの信用は地に落ち、もはや誰も投資などしない…という状況に陥った。そんな中で起死回生の「プロジェクトX」が発足することになる。どういったプロジェクトかと言うと、

ビットコインなんていう古い通貨のマイニングなんかやめて、今後はビットコインボルトという新しい通貨のマイニングでキミも先行者利益をむしゃぶろう!!」というニュアンス。

この時にビットコインボルトは誕生したのだ。

 

うん…正直言って「そんな理由で生まれた通貨に価値はあるのか?」と思う。

 

 

怪しさは置いといて、確かにどこにも上場されていない通貨を事前に手に入れ、取引所に上場して何十倍何百倍にもその通貨が値上がりしていくというのはまさに仮想通貨ドリーム!

そして、実際にこの後にビットコインボルトは複数の取引場に上場しており、価格は現在60倍!あれ?ビットコインボルトって詐欺って言ってましたよね?

 

正直に言って、ビットコインボルトを所有すること自体は詐欺とかそうでないとかとは言及できない。 実際に値上がっていることもそうだが、そもそも仮想通貨を売り買いするからには、急激に値下がったり、突然価値がゼロになることなんてどの通貨でも起こり得ることだからである。

ただし、上場してしばらくは価格操作によって値上がりし(草コインは時価総額が低いので簡単に価格操作できる。ましてやボルトはマインベスト社独占コイン。)、その後暴落して二度と値上がらなくなった通貨はいくつもあるので、決してビットコインボルトが投資対象として信用できるという意味ではない。というか、長期的には確実に大暴落するだろう。

 

最も問題なのは、取引所でビットコインボルトの取引をすることではなく、「マイニングシティ」でビットコインボルトをマイニングすることである。

私も受けた勧誘の内容は、数万円~数十万円を支払ってビットコインボルト用のマイニングマシンを購入し、1100日間マイニングを行うというもの。一括でビットコインボルトが手に入らず、1100日かけて徐々に手に入るというのがポイントだ。

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マイニングシティのビットコインボルトマイニングプラン

 

普通に考えれば、今後確実に値上がると思う通貨を毎日少しづつマイニングするのはあまりにもナンセンスだ。安い今のうちにできるだけ多く手に入れたほうが良いに決まっているからである。勧誘者が言うように、将来数百倍数千倍に値上がる通貨なら、マイニングプランに$3500払うよりも今$3500分のビットコインボルトを購入したほうが、絶対に儲かる。

 

にも関わらず、多くのビットコインボルト紹介記事では「マイニングシティのマイニングのほうが効率が良い」とか「取引所で買うのは効率が悪い」とか、訳のわからない言い訳をしている。要するに、最初に述べたようにマイニングシティの紹介報酬が欲しいだけなのだ。

 

マイニングシティのリスクは、ビットコインボルトが大暴落し、全く価値のないコインになったとしても、報酬はビットコインボルトだけが支払われ続けるというものもある。当然、それまでに手に入れたコインも売却して利確していなければ、いくら途中で値上がっても最終的にはお金にならない。

 

そしてマイニングシティの所在地はカザフスタン、住所は不明という怪しげな立地であり、あらゆる部分が未公開。

マイニングシティの怪しさは、ビットコインボルトと違ってすでに他のサイトで多く語られているので、ここからはあくまでビットコインボルトの話をしたいと思う。

 

 

信用のある有名人が開発に関わっているすげーコイン!

ビットコインボルトにはこんなすごい人が関わっているので、信用できます」というのは上述のネット記事でも同じことが言われているし、私は実際にマルチ商法の女性にその資料を見せられた。

 

しかしビットコインボルトを手掛けた「マインベスト社」のCEOの紹介からもう完全にクロなのだ。以下を参照してほしい。

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引用元:https://hyip-information.com/coin/bit/bitcoinvault/

ボルトを作った会社の社長は「世界デジタルマイニング協会」の会長なのか~すごいな~…

いや、「世界デジタルマイニング協会」ってなんだ?ていうか「マイニング業界の国連」って言い回しがおもしろすぎるだろ!

(ちなみに他の記事では「デジタルマイニング協会」だったり、ビットコインボルト公式サイトでは「国際仮想通貨協会」だったりと表記ゆれがある)

 

単に私が無知なだけかもしれないと思ってgoogle検索してみたのだが、日本語での検索はもちろん、英語でも全然ヒットしない。マイニング業界の国連がどういうSEO対策しているんだ。

 

あ、よく見れば公式サイトへのリンクが張ってあるじゃないか!早速確認してみよう。(引用元の記事ではURLがリンク切れしていたがサイト自体は存在している)

 

http://digitalmining.org/

まさかの未SSL

 

つまり、URLの頭が「https」ではなく「http」なのである。どういうことかと言うと、httpsでないとサイトとの通信内容が他人に傍受される危険性があり、昨今のウェブサイトとしては必須の機能。そのため、通常閲覧するウェブページはよほど古いサイト以外はほとんどがhttpsになっている。

 

ましてやマイニング業界の国連が未SSl化!?もし本当にデジタルマイニング協会が存在し、このサイトも本物だとしたら、マイニングよりも先に最低限のウェブを学んだほうが良いということになる。ちなみに、サイトの所有者が信頼できると認証されなかった場合、SSL化はできない。つまり、マイニング協会が単にSSL化を怠っているだけの可能性はあるが、信頼できる団体として認証が通らなかった可能性もある

 

このCEOの他には特にマインベスト社に関する記述はなく、「提携企業」の自慢話ばかり。あげく提携企業のCEOの略歴を載せる始末だ。

小さな制作会社がちょっと孫請として関わっただけで「取引先企業」の欄に大手企業を書き連ねるのと同じである。

 

言い忘れていたが、当然のようにデジタルマイニング協会公式サイトの内容は激薄である。ぜひ拝見してほしいのが、Cloud miningやPoolの項目だ。

この項目には関連企業のロゴがずらりと並んでいるが、別に提携しているわけでも協会員でもなんでもなく、ただ並べているだけである。「どうせバカは詳しく見ねぇだろ」と言わんばかりの舐めきったサイトになっている。

 

ちなみにこのサイトはビットコインボルト公式サイトにもリンクが有るので決して上述のネット記事の捏造ではなく、ビットコインボルト公式の捏造である。

 

ビットコインボルト公式サイト

https://www.bitcoinvault.global/ja.html

 

このビットコインボルト公式サイトも驚くほど内容が薄いのだが、極端なのがロードマップの項目である。ビットコインボルトのロードマップのスクリーンショットが以下。

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そしてビットコインキャッシュのロードマップは以下。

 

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https://www.bitcoincash.org/ja/roadmap.html

 

情報量の差はもちろんながら、見比べてみると、ボルトのロードマップの稚拙さがよくわかる。「取引所上場の拡大」や「キャンペーン実施」なんてものはロードマップに書くことではないし、そもそもロードマップとは「今後どのように通貨をアップデートするか」を公表する場所なので、商業展開しか書かれていないビットコインボルトは「アップデートの予定はありません」と言っているようなものである。

 

よく見れば、2020年の目標のみの掲載で、ロードマップと言うにはあまりにも目標が近過ぎる。他の怪しい要素を考えれば、長期的な運営は想定しておらず、マルチ商法に活用したあとは使い捨てられる通貨だと考えられる。

 

追記:

いつのまにか、上記で載せたスクショからロードマップの項目が変更された。過去には「グーグルプレイ、およびアップルストアでモバイルウォレット導入」が達成された項目として存在していたが、現在では「グーグルプレイ、ウィンドウズ、リナックス統合のウォレット利用可能」になっている。

どういうこと?と思うかもしれないが、審査の厳しいアップルストアが削除されているので、ウォレットアプリがアップルストアの審査に落ちたのだろう。(androidアプリは審査がゆるいし、ウィンドウズやリナックスは公式ストアで配信されているわけではない)

目標を変えるのは勝手だが、すでに達成したとされている項目を都合よく変えるのは詐欺根性が強すぎるだろう・・・

 

「そうは言っても、仮想通貨を開発するのはすごいことなんじゃない?」と考える人もいるかもしれない。もちろん私には作れないのだが、実はボルトの元になったビットコインを始めとする多くの仮想通貨はオープンソースソースコードが無料で公開されており、改造するのも自由)であり、コピー通貨を作ったり少しプロトコルを変更したりするのは、想像以上に簡単なのだ。

参考:https://kasobu.com/howto-create-cryptocurrency/

 

ボルトは後述するごく一部の機能以外はほとんど元となったビットコインと同じであり(公式がそう言っている)、かなり低コストに作られた通貨だ。騙されてはいけないのは、「ビットコインとほぼ同じなので信用できる通貨です!」とポジティブに言う記事が多いことである。

実際には真逆で、最もレガシーな通貨であるビットコインは、時代遅れになっている様々な点が指摘されており(ブロック生成速度が10分と長い、中央集権的で消費電力がかかる仕組み、発行枚数が少なすぎて少額取引に向かない…などなど)、それを解決するのがアルトコインの使命なのだ。

にも関わらず、そういった誤解を招く表現をするのは、知識の無い人を騙す行為にほかならない。

 

仮想通貨の開発の簡単さがわかる話として、仮想通貨バブル時に産まれた「YAJU COIN」がある。YAJUとはなんと、あの野獣先輩のコインである。遊び半分で作られ、当然何ら優れた仕組みはなかったのだが、ネタとして買われるうちに暴騰し話題になった。しかし、バブルが弾けると見るや、開発者が全てのYAJU COINを売却し価値がゼロになった、という笑い話である。

YAJU COIN:https://coinsmarkets.com/trade-btc-yaju/

言っておくが、ビットコインの名前とロゴマークをパクっているビットコインボルトを信仰する人が笑える話題ではない。

 

史上4番目にASICマシンでマイニングが可能!

ASIC対応とは、簡単に言えばより効率的に、低消費電力でマイニングが可能ということである。宣伝によれば、ビットコインビットコインキャッシュ等の有名な通貨でのみ可能だったが、これに史上4番目でビットコインボルトが対応可能となった。エコで効率的な通貨ということがいいたいのである。

 

少し調べればわかることなのだが、このASICに対応すると言うことは通常価値があるとはいえない。他の仮想通貨ではむしろ、ASICに対応させないために様々な工夫を凝らしており、ASIC対応できない(させない)通貨を「ASIC耐性がある通貨」とポジティブに呼んでいる。

 

そもそも「ASIC」とは「特定用途向け集積回路」という意味であり、単純なアルゴリズムで動いている通貨をターゲットに、そのマイニングに特化した回路を作成し強力にマイニングしようとするのである。

 

ASICの問題点は、開発に多大なコストがかかるために、ASICを手に入れられる資本力のある一部の人だけが圧倒的なパワーでマイニングを行ってしまうことである。

 

 

もともとビットコイン等の仮想通貨は非中央集権化を標榜しているのに、それが崩されてしまうのだ。それを防ぐために、モダンな仮想通貨は様々なアップデートでASIC耐性を高めている。逆にASIC耐性が低い、対応ASICが存在する通貨は、レガシーで単純な構造をしているという事だ。

 

この「非中央集権化」はビットコインボルトも掲げている目標であるので、間違ってもASIC対応!などと自慢できることではない

 

結論を言うと、ASIC耐性があればすごい!と褒められるが、ASICに対応しているというのはレガシーな通貨をコピーすれば良いだけなので全くすごくない。

 

ビットコインボルトの半減期(減少期?)はビットコインの8倍の速度

仮想通貨の半減期はごく単純に言えば「マイニング報酬が半分になるタイミング」であり、ビットコインボルトは半減まではしないが、同じように定期的に報酬が減少する。

この半減期のタイミングがビットコインの8倍の速度で訪れるのだ。(ボルトの報酬が減少していく割合は段々と増え、最終的には半減していく)

 

ボルトのメリットは、この半減期をまだ一度も迎えていない!ということなのだ。つまり、今後はどんどん報酬が下がっていくが、今マイニングすればたっぷりと報酬がもらえる。

そして、「半減期後には価格が急上昇する」というジンクスがある。以前のビットコインがそうであったように、ビットコインボルトも半減期を繰り返す事で価値を破竹の勢いで高められるのだ…

というのが宣伝文句。

 

ただ、「半減期で価格は上昇するのか?」という点は不確実で、賛否両論ある。確かに供給が減ることによって価格が上がるのは理解できるし、それが半減期を搭載する狙いなのだが、本質的な価値とは無関係だからだ。

ごく最近にビットコインキャッシュビットコインSV(これらはビットコインからハードフォークしたコインであり、ボルトと違って名前をパクったわけではない)が半減期を迎えるということで話題になったが、ちっとも価格は上昇しなかった。ボルトの価値も上がるとは限らないということだ。

 

そして、半減期の本質的な点、「マイニング報酬が半減する」という点が問題だ。ボルトはマイニングのために生み出した通貨であり、ビットコインボルトをマイニングシティでマイニングすることを盛んに勧誘している。

Twitterで検索をかけても、「一日でこれだけ収入があります!このまま1100日間マイニングすれば大儲けです!」という声がたくさん出てくる。果たして半減期を経ても同じことが言えるだろうか?

 

 

前述のように半減期が起こったからと言って価値が上がるとは限らないが、半減期では確実にマイニング報酬が減る。

そして、その半減期ビットコインの8倍、半年に一回起こることになる。

マイニングシティでマイニングする期間は1100日間、つまり3年間なので、6回も半減期を経験することになるのだ。

ここまで来ると、なぜビットコインボルトの半減期ビットコインの8倍も設定したのかわかることだろう。マイニングに投資した人たちの報酬を自動で確実に減らしていきたいのである。一度マイニングマシンを購入した人は払い戻しなどは一切受けられないため、いくら報酬が減っても何もできない。

憶測を抜きにしても、半減期がやたら多い点には何もメリットがないのは事実であり、不気味だ。

 

 

24時間以内なら取引の取り消し可能!

ビットコインボルトは24時間以内なら取引の取り消しが可能。間違えて送金した場合や、ハッキングされた場合でもボルトが戻ってくるので、ハッキングに強い通貨だと主張している。ブログによっては「絶対にハッキングされない!」とまで主張している

 

1件だけ英語サイトでボルトのセキュリティについて取り上げられていたので読んでみたところ、取引を24時間まで意図的に遅らせるモードがあり、その間は取引の取り消しができる機能が紹介されていた。

https://finance.yahoo.com/news/bitcoin-vault-safe-haven-crypto-170000486.html

よく考えれば、支払われる側からすれば、「いつでもキャンセルできる24時間」の間は送金者側に勝手にキャンセルされる可能性があるわけで、単に送金が終わっていないだけの状態と捉えられる。

つまり、24時間後に送金完了するという送金予約機能と何も変わらない。24時間後はハッキングに対する耐性は無いわけだから、全く意味がない。記事内でも単純だと言われているし。

記事の締めも「セキュリティはまだあなたの責任です」だ。

 

ハッキングされるとかされないと言った話は、ハッキングされるまでは「ハッキングされていない」と言えるので、なかなか言及しにくい問題だ。だが、ビットコインボルトのセキュリティが革新的とは言えないだろう。

 

ハッシュレートが非常に高いのにまだ価格が安く、今後確実に値上がりする!

この話題も、「ハッシュレートと価格にはどれほど相関関係があるのか?」という根本的な部分でツッコミができる。

 

確かに賛否両論あるのだが、ハッシュレートと価格との相関性について検索すると、ほぼ全ての記事で「相関性はあまり無い」(もしくは、底値と関係あるというような限定的なもの)とされている。

これは記憶に新しい2018年の仮想通貨暴落を鑑みればすぐにわかることであり、当時は価格は下がりまくったがハッシュレートはむしろ上昇したのだ。

 

おもしろいのが、詐欺記事の中ではビットコインビットコインキャッシュビットコインSVのハッシュレートと価格の倍率を導き出し、「このハッシュレートに対してこのぐらいの価格が見込めるので、ビットコインボルトは将来こんなに値上がりする!」と説明している。以下の画像がそれだ。

f:id:ryukotsu:20200426030054p:plain

https://hyip-information.com/minig/miningcity-btcv/

そんな単純な計算が成り立つなら誰も苦労しないのである。ちなみに、イーサリアムライトコインはハッシュレートがほぼ同じだが、価格は4倍以上も違う(2020.0425現在)。

最も興味深いのが、もう気づいた方もいるかもしれないが、上記の画像の計算式があまりにもガバガバなことである。

 

---------------------------------------------------------------------------------------

95EH/s = 10,0000ドル:ビットコイン(これはおそらく10,000ドルの表記ミス)

2.5EH/s = 400ドル:ビットコインキャッシュ

1.2EH/s = 200ドル:ビットコインSV

つまり『1EH/sあたり約100ドル』の計算式が成り立ちます。

---------------------------------------------------------------------------------------

 

いや成り立っていないが????

更に良く見ると、引用文でもなんでもない執筆者の妄想にも関わらず、引用文と同じデザインフォーマットで書いているのである。つまりあたかも信頼できる文献に書いてありましたよ?という風体にしているのだ。あまりにも狡猾!

 

さらにさらに、もう一つだけツッコミをしてしまうと、そもそもビットコインボルトのハッシュレートがめちゃくちゃ怪しい。ボルトのような草コインは大手サイトでハッシュレートを見ることはできないので以下の公式サイトを見る必要がある。

http://explorer.bitcoinvault.global/

 

2.933 EH/s???(執筆時

確かに宣伝のようにムチャクチャハッシュレートが高い。同じタイミングのビットコインキャッシュのハッシュレートが1.739 Ehash/sだから、1.7倍もの高ハッシュレート!

イーサリアムとの比較に至っては約17倍になる、とんでもないハッシュレートである。上場して4ヶ月なのにもう世界のアルトコインの中で一番ハッシュレートが高くなったのだ。すごい!!(笑)

2020.04.30追記

投稿時から4日後の現在、なんと3.909 EH/s。BTHの2倍どころではなくなった。

 

そして、笑えるのが先程の公式ハッシュレートサイトだが、またもや「http」。頼むからSSL化してくれ。まぁ認証が通らないのだろうが…

 

最後にハッシュレートについて一つ。

マイニングする側からすると、ハッシュレートが高いのは採掘難易度が上がるので報酬は少なくなり、全く良いことはない※。採掘難易度が激高なビットコインをそれでもマイニングする理由は、通貨の信用の高さと、価格が高いからである。

では、ビットコインボルトはどうか?というと、ハッシュレートがアルトコインの中で圧倒的に高いにもかかわらず、価格は低いというマイニングする通貨としては最悪の部類に入る。おまけに信用もない。

つまり、ハッシュレートが全て本当だったとすると、逆にマイニング投資するには適さないという、どう転んでもダメ通貨だ。

 

※ハッシュレートが上がる(多くの人がマイニングする)と採掘難易度が上がる通貨はProof of workタイプと呼ばれる。通貨によってはハッシュレートが上がっても採掘難易度が上がりにくいタイプもあるのだが、ビットコインボルトはこのProof of workのため、採掘難易度はどんどん高くなる。

ちなみに、このProof of workの弱点に「51%攻撃」のリスクがある。特定のマイナーが半分以上のハッシュパワーを持ってしまうと、ブロックチェーンを不正に書き換えることが可能になるという重大な欠陥である。その点ボルトのマイニングはほぼ全てマイニングシティが行っているので、マイニングシティはこの不正な書き換えをボルトに対していくらでも可能な状態である。

 

おわりに

いかがだっただろうか。

こういった案件は、正直なところ「100%の確率で詐欺です」と断定できないところが歯がゆい。あくまでこの記事ではビットコインボルト、マイニングシティの怪しさを言及しただけで、あなたが最終判断を下すしか無い。

もしかしたら、数カ月後に億万長者になった人たちを見て悔しがるのは私かもしれないのだから。

 

最後に、宣伝記事に載っていたマイニングシティ遠景画像を眺めながら締めたい。

 

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火星かよ。

 

 

 

詐欺師はこんなに面の皮が厚い

あけましておめでとう!りゅうこつです。今年もよろしくね。

 

今回は、度々登場しているプラズマ社長絡みの話になってしまうのだが、私が大嫌いな人が訴訟を起こされていると言うことで、いてもたってもいられず、お祝いに記事を書こうと思った次第である。

 

さて、まずは簡単に登場人物の3人を紹介したいと思う。

 

某プラズマ療法会社の社長 通称:社長

以前の記事でも何度か登場している、私が文中でプラズマ社長と呼んでいる人物である。

非常に怪しい商売をしているように見えるが、本人はあくまでプラズマが世界を変えると信じており、むしろ筋金入りのお人好しな人物。頻繁に裏切りが発生する業界において、金を貸しては当人に逃げられを繰り返している。

主な事業はプラズマ関連機器の販売だが、他の事業も行っており、今回の騒動はサプリメント事業の話である。

 

経営や工場への手配担当 通称:O氏

元々他の会社で経営を担当していたようだが、新婚で子供が産まれたてだというのにリストラの憂き目に合う。本人曰く、リストラの理由は不明。

気の毒に思った社長が雇い入れ、サプリメント事業に参加。しかし…

 

サプリメント開発者 通称:A氏

冒頭で私が大嫌いな人と言ったその本人である。過去にアメリカでレーベルを起こしたり、海洋研究をしていたり、独特の植物抽出を行えたり、ともかくいろいろな経歴の持ち主。口がうまいが頻繁に嘘をつくため、上記の経歴もどこまで本当か不明だし、各所でトラブルを起こす。というかヤク中であり大麻を職場に持ち込んでいた。社長に取り入りサプリメント開発者として事業に参画したものの…

 

以上のような、火薬のように不安定なメンツが揃った。では本題に入ろう。

 

詐欺サプリ開発者が本当に効く原料を手に入れると…?

 

真偽の程は置いておいて、話半分に聞いてくれれば良いのだが、騒動のそもそもの発端は、あるきっかけで某所にいる研究家が開発した「本当に効くサプリメント原料が手に入ってしまった」事から始まる。

 

ここで言うサプリメントとは、いわゆる「栄養補助食品」である。「医薬品」ではなく、なぜ「食品」とされているかというと、答えは単純明快、「効かないから」

 

もちろん全ての栄養補助食品が効果ゼロとは言えないが、少なくともキチンとした検証はされていない。つまり悪い言い方をすると、「効かなくても買ったやつが悪い」というスタンスだ。効果の責任を負わない代わりに、特定の症状や病気に効くという宣伝文句で売ってはいけないという薬事法による縛りはあるが。

 

もし、あなたがサプリメント開発者だったら、この栄養補助食品というジャンルで、キチンと検証を重ねた上で本当に効果のあるものを売るだろうか?

残念なことだが、少なくとも世間ではそんなやついないのである

登場人物であるO氏やA氏などのサプリメント開発関係者も、もちろん効くサプリメントなど売ったことはなく、いろいろな意味で騙し騙し商売をしている。

 

そんな中、舞い込んできたのが「本当に効くサプリメント原料」だ。サンプルで配ると即座に「本当に効いた!!」という反応が返ってくる。未曾有の体験だったことだろう。

 

そして、その後の彼らの行動は、散々この文章で匂わせていた通り、「これ、パクっちまおう!」となるのである。

 

詐欺師の面の皮の厚さ

 

クソジジイであるA氏は、早い段階から事業に参加していた割にほとんど何もしておらず(でも社長からの月給は50万!射精するだけで年収600万のヤマダさあああん!状態)、唯一の功績は知人のアメリカの会社と提携しサプリメントアメリカ展開のきっかけを作ったことである。

 

しかしそんな中でA氏の妻が末期ガンだと判明。社長から治療費の足しにと100万円を借りながら事業からフェードアウトしてしまう。そしてしばらく後に再びA氏が現れると仰天発言が。

要約すると「プラズマ社長抜きで、今後はアメリカの会社と俺だけでこのサプリ売るから!」という内容だ。確かにきっかけを作ったのはA氏だが、実務は全て社長が行っており、そもそもアメリカの会社もA氏のムチャクチャぶりにイライラしていたところでコレである。社長には治療費まで出してもらったのに…

 

当然アメリカの会社もそんな裏切り発言に乗るわけもなく、速やかにA氏の名は契約書から削除された。当然、射精するだけで年収600万状態だった社長の会社からも解雇。なんと愚かな…

しかしこんな事でへこたれるA氏ではなかった。

 

最強コンビ誕生

 

A氏の得意な事は「口先でテキトーなことを言う」であり、不得意なことは「それ以外の全て」である。つまり、単体で行動する事はできず、必ず他人を巻き込む事になる。

そんな中白羽の矢が立ったのが紹介済みのO氏だ。

 

この時期リストラから拾われたO氏は社長の下で実務をしていたのだが、A氏が悪魔の囁きをした事でコンビによる「パクりサプリメント事業」に動き出す。どいつもこいつも人の恩を忘れすぎだろ

 

その後A氏は「この原料を発明したのは私なんですが…」という嘘の触れ込みで前述の「本当に効く原料」を宣伝して周り、地方の投資家から900万円を集めることに成功。その側について回り、実務を担当していたのはO氏であり、この時点でまだ社長の仕事もしているのである。社長に雇われながらもそのパクり商品を製造しようとしたのだ。

 

しかしA氏の言動のムチャクチャさと、やけにプラズマ社長を貶すことから投資家も疑問に思い始める。

結局その投資家にも社長にもパクり製品である事がバレるのだが、運がいいのか悪いのか、投資家は元ヤクザであり、烈火の如く怒り、A氏の家に乗り込んで暴れ回り、車も担保として奪って行ったのだ。そして詐欺事件として立件する事になる。

 

冒頭で訴訟中と言ったのはこの件である。今回は割愛したが、あらゆる悪事を働いてきたA氏がようやく法によって裁かれようとしているのだ。ああ、めしがうまい

 

とことん愚かな名コンビ

 

詐欺の主犯格はA氏であるのだが、この訴訟にはO氏も立件されている。巻き込まれているようにも見えるが、裏切りにも詐欺にも充分加担しているので妥当だろう。

 

しかし!ここで待ったをかけたのが社長である。O氏は最近子供ができたところ。立件されたら家族が気の毒だということで、元ヤクザと交渉し、O氏を立件しないという話に持っていったのである。いくらなんでもお人好しだ。あまりに裏切られすぎて脳の一部が自殺したのかもしれない。

 

しかも驚くべき事に、社長はO氏を引き続き雇うばかりか、A氏と縁を切るとなるとA氏の元で働いた分の給料が消える事になるが、そのお金を社長が負担するというのだ。

いやいやいや!ありえねー!じゃあ理由は何でもいいから俺に金をくれ!O氏に渡すよりマシだろ!くれくれくれくれくれ

 

…おっと取り乱してしまった。

この破格の条件、もしあなただったらどうするだろうか?私だったら合掌して泣きながら頷きつつ靴にキスをして土下座するし、翌日は頭を丸めて出勤するだろう。

しかしO氏の出した答えは「裏切り続行」だった。

当然その場で社長の申し出を断るわけではなく、ありがとうございます!と言いつつA氏のパクり事業も続行したのである。

放送禁止用語を気軽に使うのは倫理的にも表現の面白さとしてもどうかと思うが、これを「キチ○イ」と言わずしてなんと表現すればよいのだろうか…ともかくキングオブ愚かである。

 

ここまで来ると、以前にO氏がなぜ経営を任されていた会社を突如としてリストラされたのかも想像がつく。横領とかなんかそんなところだろう。こうして見るとA氏とO氏は似たものコンビだし、やはりシンパシーを感じて行動を共にしたのかもしれない。できれば現世に居てほしくないが。

 

そんなこんなでとうとうパクリ製品の製造まで開始してしまったのだが、こんな状態でバレないはずがなく、即座に呼び出しを食らうO氏。

その場には前述のヤクザまがいな投資家もいて、事実確認を迫られる裏切りO氏。

 

話し合いの結果やはりO氏はA氏とともに立件されるという結論になった。あまりにも当然すぎる…

 

ここまで来るとO氏も普段の穏やかさから豹変し、むしろ「(元ヤクザの投資家に)脅されたので立件します!」と開き直り、社長に数日働いた分の請求書を残して帰るという面の厚さである。

 

以上のことは2019年年末の話なので。訴訟がどうなるかは乞うご期待だが、きつーく懲らしめてほしいですね。ほんと。というかA氏死ね

 

最後に

 

ここまで読んで意地悪な人は「その話ってほとんど人から聞いた話だよね?そんな記事でいいの?」と思うかもしれない。

私がこの事件で関与したことといえば、A氏とO氏が作ったパクリ商品のパッケージデザインをしたことである。え?俺も裏切り者?そ、そんなことないですよ…

 

ちなみに言い訳をさせてもらうと、O氏からこの話が来たのだが、詳細は知らされず「社長には話さないでほしい」と言われたのだ。そう、まさかパクリ商品だとは思わなかったのである。当時O氏がこんな人間だとは知らなかったし。まぁ確実に怪しかったけど。

 

社長から最初に「O氏がA氏とパクリ商品を作って起源主張している。訴訟すると思う。」と聞いた時は心底ドキッとしたが「なんて卑劣な奴らなんだ!!許せねぇ!!」とその場をごまかした。

私にとっての問題は、デザインを進めていたもののまだその時点ではデザイン料金をもらっておらず、もし訴訟だなんだとなったら私の請求がウヤムヤになる可能性があったことである。

社長から話を聞いた帰り道で即座に「すみません!すぐお金が必要なので料金をすぐ支払ってください!申し訳ありません!」とO氏へ連絡。幸い支払ってくれたので、支払いを確認した後にO氏が事業を続行していることを社長にチクった。

 

ふぅ~とにかく去年はいろいろ大変だったなぁ。今年は平穏でありますように!

それではまたいつか!

 

 

 

 

激安の教習所口コミレビュー in相模湖自動車教習所

こんにちは、りゅうこつです。

皆さんは運転免許証はお持ちだろうか?

 

私はペーパードライバーと化してしまっているが、大学生の暇でしょうがなかった時代に取得した。

もし、自動車教習所で免許を取得しようと考えている方がいれば、以下の私の経験を参考にしてほしい。

 

相模湖自動車教習所、キミに決めた!


前述の通り、私は大学生の時に免許を取得しようと思ったのだが、家計のほとんどを親からの仕送りに頼っているあまったるい生活だったため、せめて安く免許を取得しようと考えた。

調べてみると、自動車教習合宿というプランが最も速く、そして安上がりらしい。

 

通学で教習所に通うとなると、一日数時間だけ講習を受け、免許取得まで数ヶ月かかるというのが普通。

だが教習合宿の場合は、教習所の用意した宿泊施設に泊まり込みでガッツリと講習を受け、おおよそ2週間という短期間で免許が取得できるのである。

安くて速くて食事も出るなんて最高じゃん。

 

色々な教習所を調べてみた結果、当時住んでいた場所からそこそこ近く、ダントツの安さだった「相模湖自動車教習所」に決定した。

相模湖のそばの教習所で景色も良さそうだし、観光気分で合宿できて素晴らしい。楽しみだなぁ。

 

安かろう、悪かろう


相模湖自動車学校に到着し、いよいよ合宿の開始である。まずは宿の説明だ。

宿泊施設に泊まると言ったが、費用を抑えるために個室ではなく2人の相部屋である。ここで贅沢したら安い教習所を選んだ意味がない。

 

語尾にYO!が付くような陽キャと一緒に暮らすのは最悪だなぁと心配していたが、相手はごく普通な見た目のおっさんだという事が判明し一安心。

 

しかし話してみると彼はキャバクラ店を営む店長だったのである。

どちらかと言うと、というかバリバリ陽キャだった。

キャバクラを営んでいるということは、反社会的勢力属性も付与されているのだろうか…ああ、幸先が悪い…

 

というか、なんだこのボロボロの校舎は!?

火垂るの墓に出てくる、戦時中の学校のような見た目であり、ランチタイムに脱脂粉乳が運ばれてきそうである。不発弾がそこらへんに落ちているかもしれない。

 

その後、宿に案内されたわけだが、外観は住宅街のよくある安アパートという感じで野暮ったく、全くリゾート気分を感じさせてはくれないが、想定内ではあった。

 

しかし、内装は予想を下回っていた。

寝床である2段ベッドは全く掃除されておらず食べかすだらけ、押し入れは誰のものかわからない荷物が大量に入っている。しかも、エアコンが壊れているのである。

 

次期的には春だったが、相模湖のあたりは地形的な要因なのか不気味なほど寒く、道端に積もった雪が残っている状態である。というか、合宿中にも雪が降ったし。

トホホ…この極寒を怪しいおっさんと2人で過ごすのか…

 

ロクな講師がいねぇ!


講習が始まって徐々に危機感を持ったのが、「ロクな講師がいない」という点である。

 

講師はなかなかの個性派揃いで、

  • 米軍人に轢かれて(物理的に)首が回らなくなった人(よくある、犯人はアメリカに逃げて治外法権というやつである)
  • いつも不機嫌そうな顔で無口だが、車に乗ると急にニコニコ上機嫌になる「逆・こち亀の本田」
  • 歯抜けで何言ってるかわからんお年寄り
  • 最終学歴が小卒

などなど。

 

他にも講師はいるが、はっきり言って年齢が比較的若い逆本田と小卒の人以外はマジで全員性格が悪く、ルールを教えない上に間違うと激昂するおっさんばかりである。

嫌な教習所の講師というのは一種の「教習所あるある」であり、どの学校にもそれなりにいるのであるが、その量と質はおそらく日本随一だろう。

 

これだけでも十分うんざりなのだが、その他にも「安かろう・悪かろう」要素がいっぱい。

 

基本的に施設がボロボロなので、当然車もボロボロである。

すべての車はアクセルとブレーキの効きがとんでもなく悪いため、ペダルは最大まで踏むのが通常であった。

 

恐ろしいのが、初めて乗る車ゆえにそれで学習されてしまっているので、実家に帰って教習所以外の車に初めて乗った時、教習所の癖で、発進時に一気にアクセルを踏み込んだのである。

結果、ブギャーーと急発進してしまったし、その事で驚いてブレーキを踏み抜き急停車。

何だこの車は!と思ったが、実家の車のほうが正常である。こういうの、普通に生命に関わるんですが…

 

更には、教習所の車の中にはウィンカーが壊れて勝手に解除されてしまうものもある。

普通に危険なばかりか(というか法的にアウトでは…)、この車に前述のクソクソ講師と一緒に乗ってしまうと、正しい動作をしていても、勝手に解除されるウィンカーのせいで「ウィンカアアァァ!!!」と隣から怒鳴られてしまうのである。

 

ちなみに、「ウィンカーが壊れている」という言い分は彼らには「そんなわけねぇ」の一言で通用しない。(ウィンカーを出してから勝手に解除されるまでに微妙に時間差があるのも原因である)

おお、神よ…私をお救いください…あとコイツらぶっ殺して。

 

ロクな食事がねぇ!


実は、講師陣と同じぐらい精神を蝕んだのは「食事」である。

合宿であるので基本的な食事は全て教習所が用意してくれるのだが、本当にまずいものばかりなのだ。

 

昼は粗末なお弁当が学校で配られ、これも噛むのが馬鹿らしくなるほど美味しくないのだが、問題は朝夕2回、教習所指定の店でとる食事である。

 

駅近の角立地という好物件にその店「かどや」がある。ここの料理が本当にびっくりするほど全部まずい。

味覚は主観も大きいので説得力が薄いかもしれないが、前述の相部屋のキャバクラ店長もしきりにまずいまずいと言っており、決して私が特別厳しいわけではないのだ。

 

例えば

  • 超薄味なのに激辛なカレー
  • ぶよぶよ麺に無臭スープのラーメン
  • 粘土みたいな無味のワサビが大量にのったマグロ丼
  • 謎技術で一切の味と香りを除いたお好み焼

といった感じである。基本的に無味無臭で、大盛り

 

読んでいる人の中には、別に無理にかどやで食事を取らなくてよくね?と思う人もいるかも知れない。

私もそれは考えたし、店の捜索や情報共有もしたのだが、相模湖周辺は本当に飲食店が無いのだ。

 

クオリティ的に即潰れてもおかしくない「かどや」が存続でき、あまつさえ教習所の食事を提供できたりするのは、ライバルが存在しない故である。

相模湖の住人は「かどや」以上に美味しい食事の存在を知らない哀れな民族なのだ。滅びろ。

 

相模湖に軟禁されマトモな食事にありつけないでいたが、朝食に「納豆定食」が出されたことがあって、これは唯一おいしかった。

市販のオカメ納豆と生卵、味付け海苔だけなので、「かどや」がまずくする余地がないのである。

 

普通は店のメニューに従わなければならないが、キャバクラ店長のアイデアで、それ以降は朝に限っては毎日2人で「納豆定食」を店に要求し、朝食はマトモになった。キャバクラ店長が図太くて助かった。

 

ちなみに、キャバクラ店長は落ち着いた性格で気さくであり、職業に身構えてしまったが普通に良い人であった。缶やタバコのポイ捨てはするが。

一つそれっぽいなぁと思ったエピソードは、店長のふくらはぎに巨大な入れ墨があったことである。

しかし、その入れ墨は異常にダサく、面積が広い割にただ幅広のS字が描かれているだけだった。

 

入れ墨について聞くと、なんと中学生の頃自分で掘った入れ墨らしい。

ああ…どうりでダサ…いやシンプルな模様なわけである。

みなさんも入れ墨は一度入れたら消えないので、慎重に彫ろうね。

 

ファッキュー相模湖


そんなこんなで、2週間かけて以上のような辛く厳しい教習合宿を終えたのである。

 

教習を終えた後、免許の写真撮影をして、自分の顔がげっそり痩せていることに気づいた。おそらく、寒さと教習のストレスとまずい食事のせいである。

どうでもいいが、その痩せこけた顔を見た時初めて母方の祖父と顔が似ていることに気づいた。

 

ここまで相模湖自動車教習所をケチョンケチョンにけなしたが、かなり前の話なので、現在は多少改善されているかもしれない。

少なくとも前述の法に触れるような自動車は、私が通っていた時に既に新車に入れ替え始めていたので、解決されている可能性が高い。

ただ、久しぶりにgoogleで検索したところ、前述の嫌な講師がまだ写真に写っていたので、ある程度の覚悟はしたほうが良いが…

 

節約のためならどんな教習所でもいいと言う人、もしくは拉致監禁・拷問を体験してみたい人にとって、相模湖自動車教習所はバリ卍オススメである

 

最後に関係のない話になるが、相模湖には自殺スポットと言われている大きな橋があり、自動車教習中にもよく通っていた。こんな場所にいたら死にたくなるのもわかる。

しかし、相模湖で死ぬのはやめたほうがいいだろう。最後の晩餐が「かどや」というのはあまりに悲惨すぎる… 

 

限界まで頭が悪い人が起業するとどうなる?

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こんにちは、りゅうこつです。 

 

今回は私が知っている中で最も頭の悪い男の話をしたいと思う。 

 

親愛なるK氏

私が何かとお世話になっており、稀に仕事のお手伝いを頼まれる人の中に、映像制作の会社を営んでいるK氏がいる。

 

本業は映像制作のはずなのだが、妙な人脈を持っていて、他人を巻き込んで様々な事業を起こしたり参加したりするのだが、ことごとく中途半端に終わるという特殊なスキル(?)の持ち主である。

 

最初に私がK氏と関わったプロジェクトは、少女漫画家のすぎやまゆうこ主催で「パリのジャパンエキスポに日本文化発信のため出展しよう」という内容だった。

一見耳触りはいいが、なんと現在のすぎやまゆうこ氏は、即興でNPO法人を作り、助成金を受け取った後、関係者への費用の支払いはせずにバックレるという行為を繰り返す助成金詐欺師であり、プロジェクトは空中分解。

 

私も作業料を未払いで逃げられたのだが、たいした作業ではなかったのであまり気にしていない。しかしK氏は主な関係者として活動していたのでわざわざパリまで行っており、怒り心頭であった。被害者を集めて裁判を起こす!と息巻いていたが、すぎやまゆうこ氏は住所が大量にあり逃げられてしまい、これもウヤムヤになって終わった。

 

この件に関しては K氏は悪くないのだが、これ以外では自身の事業をウヤムヤにすることも多く、トラブルメーカーな人物である。

 

ちなみに、彼はそれほど信心深くないにも関わらずエホバの証人モルモン教徒を掛け持ちしているというとんでもない趣味がある(洗礼まで受けているらしい)。

なぜそんなことするのかと聞くと「教会の駐車場が使えるんだよね~」と答えた。こういう種類のサイコパスなのかもしれない。

 

いちばん頭の悪い男

タイトルはものすごくバカな男の話とあるが、それはK氏ではなく、K氏が連れてきたH君の話である。(K氏も別のヤバさがあるが…)

 

ある日、K氏から連絡が入ったが、たいてい面倒事に巻き込まれるだけなのでしばらく放置して折り返した。するとこんな話をしてきたのである。

「H君と新しい事業を起こそうと思うんだけど、そのためにH君の指示に従って少し手伝ってくれないかな?」

 

予想よりも遥かにめんどくさそうな連絡である。

ちなみにこの時点でH君と一度だけ面識があるが、その時の印象は「想像を絶するほど薄っぺらい思考の青年」だった。ただの第一印象とはいえ、そんな彼の事業を手伝うなんて気が進まない。ましてやK氏が関わっているのである。

 

H君の紹介もしておこう。年齢的には大学卒業程度で、初めて会ったときから「起業をしようと思っていて」という話をしており、経営者になることに強い憧れを持っている。

年齢的にはてっきり大学を卒業か在学中に起業をするために活動しているのかと思っていたら、実は高校卒業後数年間、実家暮らしで全く何もしておらず、少し前に独学で経営を学び起業をしようと考えているのである。

なんとアルバイト経験すらゼロ!「全く何もしておらず」という部分は最低限の生命活動以外、本当に何もしていないという意味である。 

※H君がニートだったという事実は打ち合わせ後に知ったことである

  

絶対にロクな事業ではないが、とりあえずは打ち合わせには出席することにした。

場所はケンタッキーフライドチキンで、私とK氏、H君の他に、手伝ってくれるかもしれないという専門学校生の女性を合わせての4人である。

 

その事業計画とはいかに…?

さっそくH君から事業の概要を聞いたのだが、予想を遥かに上回る薄さ…いや、「無」。というか「undefined(未定義)」である。だって何も決まってないんだもん。

 

まず驚いたのが、何の資料も無いこと。ただの一枚もである。

いっぱしに薄型の新型Macbookを持っていたので、どんな資料かと待っていたら、タッチパッドの手触りを楽しむだけで一向に資料は出ない。

そして「全く新しい、飲食店のキュレーションサイトを作りたいと思うんです」と説明し始めた。し始めた、というかこれで主な説明は終わりなのだ。

 

ようやくMacbookを使ったと思いきや、表示させたのは「食べログ」。そう、飲食店のキュレーションサイトとは要するに食べログのようなサイトのことである。

食べログのページを遷移しながら「こういうふうに画像を載せたい」「健康に配慮した飲食店を載せたい」「あ、映像も載せたらどうでしょう?」と口走る。

 

どうでしょうじゃねえよ!バカ!

我々に何か手伝わせるつもりという話だが、これほど何も決まっていないのに手伝うことがあるのか疑問である。まさか、H君はMacbookの電源をオフにする作業を私にやってもらいたいのだろうか?

そんなことを考えていると、彼から仰天発言が。

 

「なので、都内にある駅から近い飲食店を全部リストアップしてほしいです」

 

するか!バカ!

「お前の欠点をリストアップするのが先だ」と言いそうになったが、都内の飲食店よりも多そうなのでやめた。極めつけは後のこの発言である。

 

「今は費用は出せませんが、1年後には損益分岐点を迎えられると思いますので」

 

バカ!アホ!…バカ!

損も益も決まってないのに、なぜ一年後に利益が出るという計算に!? 妄想もここまで根拠が無いと、もはやクリエイティブである。

なんか、逆に彼が借金をして事業を起こしたらどうなるのか見てみたくなった。失敗すると言うより、始まりもしないだろうが…

 

バカを超えると感じる恐怖

彼が金銭的価値を生み出す方法は臓器提供しか無いとは思いつつも、あまりガミガミ言いたくなかったので、あくまでやんわりと「もう少し事業が具体的になったらまた教えてね」とだけ言って断った。

しかし、気の毒なのは前述の専門学校生の女の子。年齢的にはH君よりも下で、気が弱く、このムチャクチャな依頼を断らなかったのである。

そして、その子は至極当然の質問を彼に繰り出す。

「わかりました。どの駅からリストアップを始めれば良いですか?」

 

これに対するH君の反応は、もはやホラーである。しばらく思考(フリーズ?)した後、先程の事業内容を最初から説明し始めたのだ。

そう、これほど簡潔な質問の意味が理解できなかったのである。まじかよ。

 

流石に見かねて、私からも質問の意味を説明する「いや、飲食店ってたくさんあるから、先に着手する駅を決めようよ。作業の分担のためにも決めたほうがいいし」

この説明を受けて彼がした行動を当ててみてほしい。正解は「事業を最初から説明する」である。

そして、さらにそれを見かねたK氏が、もう一度噛み砕いて質問をした。だが繰り返される事業説明

一見できすぎたコントのようだが、それを目の前で見た私達の恐怖を想像してほしい。なんと、先程の明快な質問を3回も解説されたにもかかわらず、最後まで彼から何の回答も得られなかった。ひえぇ

 

ちなみに冗長になるので省略したが「駅からどれぐらいの範囲の店をリストアップすればいいですか?」という質問でも同じことを繰り返したH君

おそらく、彼は質問が理解できず困った末に「全て説明すればその中に質問の答えになる部分が含まれているかもしれない」と、彼なりの合理性で考えたのだろう。知らんけど。

 

最初にH君を「薄っぺらい」と表現したが、そんなレベルではなかった。彼は間違いなく、ゴミ捨て場から逃げてきた壊れたアンドロイドである。レプリカントはすでに人間の生活に溶け込んでいるのだ。

 

トラブルメーカーの真髄

結局私は事なきを得たが、さらに驚かされたのは後日のK氏からの報告である。

 

なんとあのポンコツ…もといH君を、自身の人脈を使って、あの大手キノコメーカーの「ホクト」の社長に事業をプレゼンさせたというのだ。ノープラン・ノー資料のまま。

いや、それあなたの人脈まで失いますよ…

というかあの壮絶な打ち合わせで「コイツだめだわ」って思わなかったの!?

 

前述の、K氏がトラブルメーカーであるという本領はここである。人脈がやたらとあるにも関わらず、人を見る目がなさ過ぎて、詐欺師や無能と一緒に面倒事を持ってくるのである。伝染病を媒介する蚊のように

 

またその後にK氏と会うと、今度はH君に対してご立腹であった。

話を聞くと、怒っている理由は「H君が何もしない」と言う事だった。未だに資料の1枚も作れないのである。結局彼とは縁を切ったらしい。

うん…やっと気付いたんだ…あなたの目や耳は節穴ですね。と思ったが、最大限遠回しに「Kさんはお人好しですねぇ」と応えた。

そして驚くべきはこの後の発言。

「あいつの事業に70万円投資したのに」

 

!?

 

あのアイボ以下の知能に70万円も与えたのか… 私が衝撃を受けたもう一つの理由は、K氏の会社の経営状況である。

 

詳しい理由はわからないが、当時K氏の映像制作の会社は経営が悪化しまくっており、借金はかさみ、社用車も売り払ってしまった状況である。しかも、私への作業料の支払いが15万円分も未払いなのだ。

 

そんな状況でH君に70万円つぎ込むという神経は一体…

もう「そういう種類のサイコパス」としか言えないね… 

 

 

ジャズコンサートに行ったら怪しい集会だった

 こんにちは、りゅうこつです。

 

今回は数日前にあったジャズコンサートに行った話をさせていただきたい。

とは言っても、ジャズそのものについて語るという趣旨ではなく、実はいわくつきのジャズコンサートだった、というエピソードである。

 

如来たLINE

日曜日の夕方、私はあまりにフタが固いザワークラウトの瓶を、1時間かけてようやく開封した後、ウィンナーとビールと共にムシャムシャやっていた。

そんな時に一通のLINE。(以前にも記事にした)あのプラズマの社長からだった。

「ジャズとマジックのコラボライブがあります。ご招待します。どう?」

 

正直なところ今ビールを飲んだばかりなのでゆっくりしたいし、ジャズには全く興味も造詣もないので乗り気ではなかったが、マジックショーはちょっと見てみたかった。そもそも断ったら悪いし。「行きます!」

 

やけに不穏な客層

そして社長と合流して会場に到着。

指定された席に着くやいなや、キ○ガイじみたお爺さんが他の客に対してバカヤローバカヤローと暴れ始めた。幸先が悪くて嫌な予感がするな…

(ちなみにこのお爺さんは後のマジックショーの最中に、マジシャンの助手の爆乳お姉さんに対してバカヤローバカヤローと叫び始めた。爆乳に怒鳴るとは完全にキチ○イである

 

それに、なんだか後ろの席にヤクザっぽい人達がいる…

社長がそれを見て「たしか朝堂院っていう右翼の有名な人だったかな…」と曖昧な記憶を教えてくれた。

右翼!?

恥ずかしながらその時まで朝堂院について全く知らなかったが、google先生に聞いてみると予想以上に有名人のようだった。

正確には「朝堂院大覚総帥」という通り名(?)で、武道家・空手家であり、武道総本庁総裁、空手道本庁宗家家元会議総裁、日本連合総裁らしい。

「裏のヤクザと表の政治家をつなぐフィクサー」とか、「最後の黒幕」とか、なんだかさっぱりわからないがともかく「ワルで偉くてすごい奴」みたいな扱いのようだ。ちなみに現在はYouTuberとしても活動している。

 

youtu.be

 

途中で総裁にツーショットの写真をねだるファンが列を成し、すぐ前の席に座っている自分がカメラマンをする羽目に。それにしても、こういうのを見ると全然知らなかった人なのにすごく列に並びたくなるな… 以前、自衛隊の演習を見物しに行った時、全く知らなかったのに佐藤正久の名刺を列に並んでもらったことがあるし。

 

周りは全員怪しい人たちだった…

さきほどから社長は見覚えのある人が誰だったか思い出そうとしている様子だったが、ようやく思い出したようで話しかけてきた。

 

「あそこにいるのはヒカルランドの人だ」

ヒカルランドも初耳である。ヒカルランドについて調べた内容を説明すると、大雑把に言えば「都市伝説やスピリチュアル系の本ばかり作っている出版社」である。

都市伝説の中でも、「世界中の人々が侵されている洗脳から逃れよう!」みたいなカルト宗教じみた論調の本やセミナーを世に放っているのが特徴だ。興味のある人は体験してみよう。

 

その話を聞いた直後、まさにそのヒカルランドの話をしている人が近くにいることに気づいた。これがカクテルパーティ効果である。

 

その方を向くと、今晩のメインシンガーである女性に、ヒカルランドの関係者が妙な冊子を渡して長話をしているようだった。

「19〇〇年に地球の危機が起こった時にですね…」

勧誘してる!だめでしょメインキャストを勧誘したら!ヒカルランド、想像以上に危険な集団のようである。

 

こういったことが身の回りの数メートルで次々と発生する中で、鈍感な自分でも「これ、ただのショーでは無いのでは…」と思い始めていた。

 

あんたが黒幕か!

そんな中、いよいよショーの開幕。

ジャズには詳しくないが、どうやら演奏の人たちは皆一流のようで、メンバー紹介も立派な経歴が並べられ、実際よどみのない演奏であることは素人の耳でもわかった。

 

しかし、問題は先程もチラッと登場した、シンガーの女性の発言である。

最初の挨拶で「私があまりしゃべると宗教的とか言われてしまうので(笑)」という発言があり、初見の私には言っている意味がよくわからなかった。

だが曲目が進み、曲の間のトークもノッて来始めると

「私達は邪なものに支配されてしまっていますが…」

「みなさんも開放されたいですよね?」

「早く天国に行きましょう!」

というヤバい発言が次々と出てくる。

 

さっきは宗教的に聞こえるという発言の意味がわからなかったが、そのままの意味だった

というか、改めてこのショーの公式サイトを見てみたところ、この女性が主催者だったし、他の怪しい客層も恐らくこのシンガーに近しい人なのだ。

 実はこのシンガーは著作活動もしており、著作がそのサイトに載っていた。

 

すげえな。

というか、ヒカルランドから出版されてるし…

 

忘れてたけど、私がこのショーに誘われた理由が、プラズマ療法の社長が取引の関係でこのショーのチケットを買う事になったからである。社長の人脈なんだから普通のショーではないのは当然だった。

 

挙句の果てに、主催者のシンガーは最後に新曲発表として、先程の思想を全く包み隠さない歌詞の曲を披露。まさか彼女が黒幕だったとは…

 

総帥の登場

その後マジックショーがあったり演歌歌手がゲストで来たりと盛りだくさん。皆決して寄せ集めではなく国際的に活躍している一流のプロであり、普通に盛り上がっていた。そして「ここでサプライズゲストの登場です!」というアナウンスが。

 

実は前述の朝堂院大覚総帥は単なる客ではなくゲストだったのだ!アナウンスによると総帥自ら作詞作曲した歌を披露するとのこと。え、歌うの?

 

実は総帥自ら歌うのではなく、手下(?)の作曲家に歌わせるということだった。

おもしろいのが、あくまで主役は総帥なのでステージの中央に立っているのだが、本人は微動だにせず、微妙な距離を保った手下が一生懸命歌うのである。なんてシュールなんだ…

 

朝堂院大覚

朝堂院大覚

ちなみに、その曲は「世界にありがとう」という曲名で、「世界にありがとう、地球にありがとう、あなたにありがとう」という雰囲気。「みんなのうた」を彷彿とさせる朗らかな歌詞だった。

 

せっかくなので人脈を広げることに 

そんなこんなでショーは終了。なんか異常に疲れたが。 

ショー後、客たちが次々と帰っていく中で、社長が仕事を振ってくれるかもしれないショーに来ている知人を紹介してくれるということに。正直そんなに手広くやっていくつもりは無いのだが、挨拶ぐらいはしても損はないだろう。

 

その中で、具体的な金額や納期を訪ねてきて、仕事を頼んでみたいという方がいた。

ラッパー風の、派手でいかにも陽キャという感じの男性である。

そして話してみると

「総帥に言われた"悪名は無名に勝る"って言葉が座右の銘なんスよ」

「人に良くないと思われても、それをやるのが一番儲かるんスよ」

「もっとワルになったほうがいいよ」

「7、8年前に与沢翼の講習を受けてて…」

 

いや、あんた絶対詐欺師だよね!?

ロクな人脈が無ぇ!

 

 

廃墟探訪in栃木 鬼怒川の廃墟・後編

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こんにちは、りゅうこつです。

 

転職活動が忙しかったので完全に忘れていたけど、鬼怒川の廃墟の残りの写真を載せずに3ヶ月弱が経ってしまった!

更新が途絶えたことは小恥ずかしいけど、せっかくだから載せていきたいと思う。

 

前回から引き続き2棟目のホテルへ

前回の記事↓

https://ryukotsu.hatenablog.com/entry/2019/06/16/142549

 

今回は、前回のホテルの隣にある廃墟。前に公開した画像にもこのホテルは写り込んでいる。

建物の大きさはそっくりだが、内装の腐食具合は全然違っている。工事の手抜きなのか、立地なのか、廃業した時期の差なのかはわからないが、今回のホテルのほうがあらゆる場所がボロボロである。

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もともと玄関のあたりだった場所。正面の入り口は封鎖されている上に何もかもぐちゃぐちゃで面影はない。

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崖に建設されているので、1階でも鬼怒川が見下ろす景色が見られる

如何に今回のホテルがボロボロかわかっていただけたかと思うが、場所によっては床がズボズボ抜けており非常に危険。木造の床とコンクリートの床の部分があり、木造部分は足が沈んでしまう。こんな建物で床を踏み抜いたら下の階まで真っ逆さまに落ちるかもしれない。


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真ん中あたりの床に注目。基礎の部分以外が沈んでベルギーワッフルのような模様になっている。

 

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ふつうに大穴が空いている場所も。ここに落ちたら一体どうなるんだろう…

 

暗くなると超怖い

 ここまでは窓から差し込む光のおかげで、朽ち果てた建物でもどこか懐かしい雰囲気を感じることができた。しかし、このホテルはどうも日当たりが悪い部屋が多いようで、完全な暗闇に襲われることもしばしば。そこでようやく気づくことができたが、「廃墟って超怖い!!!」

 

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玄関からすぐにある、おそらく経理などをまとめていた部屋。レトロなパソコンがたまらないが、完全な暗闇状態と湿気が怖すぎる。なんとなく旧ソ連の軍事施設のようだ。

 

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怖い!!!ここの床は輪をかけてグズグズで、物理的にも怖かったのでこの先には進んでいない。

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床も怖いが天井も何が落ちてくるかわかったもんじゃない。

 

一旦外へ

 今回は屋外の階段から各階を回ることができる構造だったので、辛気臭い場所を避けて歩くこともできた。

 

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外だ!

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爽やかな眺め

 

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客室の方もほとんどはボロボロ

 

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妖怪が住んでいそうな部屋だね

 

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大浴場。眺めの良さは失われていない。

 

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大浴場のお湯が出る部分。お下劣だ

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謎のケーブルがたくさんの部屋。どことなく怖い

 

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屋上

 

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どことなく神秘的

 

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廃墟化する前はクラブ(バー?)だった部屋。

 

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バーカウンター

最後に

これで栃木県の写真はだいたい出し終えた!ようやくだ。

ちなみに、この廃墟に侵入した入り口は下の写真のような扉になっていた。

 

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ポッカリと空いた扉

こんなにぽっかり空いているなんて、もはや歓迎されているのでは?と思ってしまった。(されていない)

しかしこの扉、帰り際によく見てみたところ、鉄の扉が内側にぐにゃりと折り曲げられていたのだ。

過激な廃墟マニアによってぶち破られたのか、はたまた他の理由によって侵入されたのか…今となってはわからない。みんなは真似しないようにしよう!

 

それではまたいつか! 

 

伝説のアニメ「カイバ」の世界

アニメカイバ

こんにちは、りゅうこつです。

 

皆さんはどんなアニメが好きだろうか?

 

…聞いてはみたものの、ここで幅広いアニメについて語る気持ちはサラサラ無くて、今回は私が大好きな作品「カイバ」について紹介したいと思って記事を書いた。

 

カイバ」と聞いて「遊戯王かな?」と思うかもしれないが、全く繋がりはない。

見たことも聞いたこともない人もいると思うがそれもそのはず、地上波での放送は無く、誰が見てるのかわからない有料チャンネル「WOWOW」でのみ放送されたアニメなのである。

しかもDVDは3巻セットで3万円(定価)とやたら高額。「そりゃ見ねえよ」という感じだ。

 

そこで、どうせ今更そうそう見られないアニメなのだから、ネタバレありでその魅力を紹介したいと思う。みんなもこのブログで至高の名作を視聴した気分になろう。

 

第一話 名はワープ

 

カイバ

これが主人公。すっかり記憶をなくしている。

 

最初に登場する舞台は多くの人々が暮らす土造りの巨大な村。ここでは主に低所得者が住んでおり、雲の上にある天井都市にはお金持ちが住むという格差社会である。

カイバ

天井都市。地上とを隔てる特殊な雲に守られ、貧乏人は入れない

 

この世界観で重要なのがこの格差社会独特な「記憶(魂)」と「肉体」の概念。

この世界では記憶の全部、または一部を自由に違う肉体に移し替えることができ、同じ人格が好きな体に乗り換えられるとも言える。すると楽しい記憶や恵まれた肉体が高額で売り買いされることになるのだ。

 

前述の地上の村人は貧乏なため、楽しい記憶や自らの肉体をやむを得ず売り払う事があるだけでなく、天井都市が送り込んだハンターによって肉体だけを奪い去られてしまうという境遇である。

すると村には肉体が足りず記憶(魂)が余るという状態になり、余った記憶は特殊なチップに保管され、いつまでも日の目を見られないという悲しい世界だ。

かわいらしい絵柄で誤魔化しているがそこそこ地獄絵図である。

カイバ

この世界では三角錐型のチップに記憶を留めておける。村では肉体を奪われる人が多く記憶だけ大量に余っている。

 

そんな村で、あらゆる記憶を無くした状態で主人公は目覚める。

前述の悲惨な状況を、視聴者と同じ目線で目の当たりにしていくのだ。

 

 

不自然なのは、無差別に襲われる村人と違い、主人公は様々な怪しい人物に執拗に狙われ続けること。そしてそんな主人公を守ってくれる謎のガチョウのような生物。

カイバ

冒頭からいきなり敵に追われるが謎のガチョウが助けてくれる

 

その後、この村のリーダー「ポポ」に手引きされ、巨大な宇宙船に逃げ込むことに成功する。

果たしてポポやガチョウの正体とは?そして主人公は一体何者なのだろうか?

カイバ

村のリーダーであるポポ。怪しい行動が多い。

 

正直なところ、第一話は世界観の説明や膨大な伏線を、やけにゆったりしたペースで描いていくので退屈だ。つ、次から面白くなるからね。

 

 

第二話 密航

 

ポポに助けられ宇宙船に乗り込んだ主人公だったが、ここである異変に気づく。

肉体が変わっている!

カイバ

右のムーミンが主人公。勝手に身体を盗られてしまった。そして中央の小さな生物がヒョーヒョーであり今後ずっと行動をともにする

 

実は、ポポは主人公を助けたわけではなく、肉体をある女性(淫乱)に売り払ってしまったのだ。そして主人公は代替の肉体としてムーミンのような人形に憑依して活動することに…

そして、ヒョ〜としか喋れない小さい生物「ヒョーヒョー」が仲間になった。とりあえずは二人でこの境遇を切り抜けねばならない。

 

2話で印象的なのが、この世界で使われる「体をドロドロにする銃」である。直撃すれば一撃で体がドロドロに溶かされ、チップに記憶を入れている人はチップのみが残り、チップを使用していない人間は記憶の塊がフワフワと飛んでいってしまい、完全に命は失われる。

カイバ

銃が直撃!

カイバ

身体がドロドロに溶かされ、記憶だけが残る。チップを使用していないとこのタマゴのような状態で記憶が出てきてしまい、ふわふわと宇宙へ飛び散ってしまう


 

ちなみに、売られてしまった主人公の肉体は、買い取った女性が自分の記憶のコピーを憑依させることで買った肉体を動かし、セックスにいそしんでいた。しかし、コピーされた記憶はセックスが終われば消去されてしまうので、結果的にコピーがオリジナルを殺害してしまうという顛末。

カイバ

エッチなシーン

カイバ

全然エッチじゃないやんけ!この直後身体が爆発

カイバ

自分のコピーに殺されてしまった。

カイバ

見た目は主人公だが、今はエッチな女性のコピーした記憶(魂)が入っている。エッチの後に消去されてしまうのでオリジナルを殺害

 

さて、だんだんカイバの魅力がわかってきただろうか?

 

第三話 クロニコのながぐつ

 

宇宙船はある惑星に一時的に停泊。

そこでも貧富の差は激しいようだ。

 

カイバ

 

三話で中心になるのはクロニコというかわいらしい少女。実はこの少女は義理の母親に肉体を売りに出され、残った記憶も処分されてしまうかなしい運命なのである。

 

クロニコ

今回のキーとなる少女クロニコ

クロニコ

クロニコは金持ちに肉体だけ売られることに。記憶は必要ないので捨ててしまう。この世界では記憶が失われることが真の死である。

 

戦犯である義理の母親は長らく貧乏な生活をしており、クロニコが重荷になっていたのでせいせいした様子。

長い貧乏生活の中で、楽しかった記憶の殆どを売ってしまっている状態の義理の母は、クロニコを売ったお金で過去の楽しかった記憶を買い戻すことに。

カイバ

クロニコの義理の母。クロニコを売り払ってせいせいした様子

 

しかし、記憶が戻って行くにつれ、クロニコを実質的に死に追いやったことを後悔し慟哭する。

 

そう、手放していた記憶の中には、クロニコの実母である姉とのなつかしい記憶、姉が病死する際にクロニコを立派に育てると約束した事、そしてクロニコとの忙しくも楽しかった日々がたっぷりと含まれていたのである。

 

その記憶が失われたからこそ、クロニコを邪険に扱い、あまつさえ売り払ってしまったのだ。

クロニコ

姉やクロニコとの楽しかった記憶。貧乏生活の中で売ってしまい、すっかり忘れていた。

クロニコ

姉は病死してしまうが、生前にクロニコをしっかり育てると約束していた。この記憶も失われていたのである。

クロニコ

姉の死後も、クロニコと厳しいなりに楽しく過ごしていた。

クロニコ

記憶を買い戻したことで、取り返しの付かないことをしてしまったと気づく義理の母。


悲しすぎる。書いてるだけで泣けてきた。ムチャクチャ序盤であるがこのクロニコの長靴はカイバで最も見る価値のあるエピソードである。

ネタバレ後に見てもその悲しさは目に余るのでぜひ視聴してほしい。個人的には大人帝国の逆襲のヒロシ回想シーンに匹敵…いや超えるほどの名エピソードだ。

 

話を主人公サイドに戻すと、ひょんな事からクロニコの肉体がゴミ山に捨てられてしまう。不憫に思った主人公は以降しばらくの間クロニコの肉体を借りて旅を続ける。

 

第4話 ばあさんの記憶の部屋

宇宙船の次の停泊先は灯台のある小さな惑星。そこは一人のお婆ちゃんと二人の孫だけが暮らす辺境の惑星である。

 

カイバ

 

3人の仲は良いのかと思いきや、孫達は死んだおじいさんが埋めたお宝を探すのに躍起になっており、その場所はお婆さんだけが知っている。

そしてお婆さんは最愛のおじいさんが死んだことを絶対に認めたくないがために、おじいさんの話題が出た途端に数カ月間も眠ってしまうという特殊な状況である。

カイバ

真ん中がおばあさん。左が孫の一人

 

そして先日起きたばかりだというのに、おじいさんの話題を聞きまた眠り始めるお婆さん。孫たちに脅され、主人公は道中手に入れた「記憶に入り込む銃」でおばあさんの記憶に潜り込み、宝の場所を聞いてくる羽目になった。

カイバ

ばあさんの記憶の中の部屋。本として大量の記憶が保管されているが、おじいさんが死んだ記憶だけは封鎖されている。

 

記憶の中の世界でも愛するおじいさんが死んだ事を認めないおばあさん。しかし記憶の世界におじいさんが登場し、おじいさん自ら「わしは死んでしもうたから」とキッパリ。おばあさんは改めておじいさんの死に直面して大泣きしてしまう。

カイバ

おじいさんの死をごまかしきれなくなって泣くおばあさん

カイバ

おじいさんはおばあさんが好きだった花を見つけるが、それを摘もうとして灯台から落下。死んでしまう。

 

やめて(俺が)また泣くから。個人的には仲の良い老夫婦というだけで泣けるというのに…

私の祖母も夫婦で非常に仲が良かったが祖父は随分前に早死にしてしまっていて、もし今祖母が祖父と再開できたらと想像すると涙が…

私の祖母がどれぐらい祖父大好きかというと、ある日祖母宅でフタが錆びまくっている瓶に塩を保存しているのを見かけ、「なんでそんな汚い瓶を使っているのか」と聞いたことがある。

そしたら「おじいさんが蓋に塩って書いた瓶だから」と言う。フタを見ると確かにかすれたマジックペンで「塩」の字が書いてあった。

悲しすぎてホラーかよ。そういうトラウマがあるから老夫婦ネタはやめてほしい。

 

カイバに話を戻すと、結局「おじいさんのところへ行きたい」という一心で黄泉の国へ行ってしまうおばあさん。だが最後にお宝の場所だけは聞き出すことができた。

 

しかし、お宝というのは「おじいさんにとってのお宝」であり、そこには金銀財宝ではなくおばあさんとの思い出の品があるだけだった。お宝も無く、おばあさんも死んでしまって途方に暮れる孫たち…

ちなみに孫たちの親はというと、遥か昔にこの星を出ていってしまっており、正真正銘二人きりになってしまったのだ。

 

このエピソードのラストシーンは、主人公たちが乗っている宇宙船に忍び込み死亡している二人の孫。

なんでも、灯台の星で長く生活すると他の場所では生きられなくなるらしい。つまり両親も死んでいるということだ。

カイバ

密航中に死亡した2人の孫

 

このバッドエンドの追い飯って必要か?

もうバッドエンドは十分だわ!つーか救いのある話ないの?

実は全編において救いのあるエピソードやハッピーエンドは(ほとんど)無い。

これがカイバであり、カイバの魅力なのだ。バッドエンドにアレルギーがある人は頭痛や吐き気を催すので見るのはやめよう。

 

というか祖母のトラウマを思い出して俺に文章を書く気力がなくなったよ!!最初は全12話なので頑張れば最後まで書けるかなと思ったけど、どうやらこのあたりが限界のようだ。

 

冒頭でDVD高いよと言ったが、最近はネット動画サービスで配信している所もいくつかあるらしいので、上で述べた4話を気に入ったならぜひ残りを見てほしい。まだ物語の核心にはついてないから。

というか3話と4話が最もオススメなのでそこだけでも見てほしい。

 

5話以降の紹介は気が向いたら書くので、その時まだカイバを見ていない人は読んでいただけるとありがたい。

中地半端になってしまったが、また次回会おう!