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激安の教習所口コミレビュー in相模湖自動車教習所

こんにちは、りゅうこつです。

皆さんは運転免許証はお持ちだろうか?

 

私はペーパードライバーと化してしまっているが、大学生の暇でしょうがなかった時代に取得した。

もし、自動車教習所で免許を取得しようと考えている方がいれば、以下の私の経験を参考にしてほしい。

 

相模湖自動車教習所、キミに決めた!


前述の通り、私は大学生の時に免許を取得しようと思ったのだが、家計のほとんどを親からの仕送りに頼っているあまったるい生活だったため、せめて安く免許を取得しようと考えた。

調べてみると、自動車教習合宿というプランが最も速く、そして安上がりらしい。

 

通学で教習所に通うとなると、一日数時間だけ講習を受け、免許取得まで数ヶ月かかるというのが普通。

だが教習合宿の場合は、教習所の用意した宿泊施設に泊まり込みでガッツリと講習を受け、おおよそ2週間という短期間で免許が取得できるのである。

安くて速くて食事も出るなんて最高じゃん。

 

色々な教習所を調べてみた結果、当時住んでいた場所からそこそこ近く、ダントツの安さだった「相模湖自動車教習所」に決定した。

相模湖のそばの教習所で景色も良さそうだし、観光気分で合宿できて素晴らしい。楽しみだなぁ。

 

安かろう、悪かろう


相模湖自動車学校に到着し、いよいよ合宿の開始である。まずは宿の説明だ。

宿泊施設に泊まると言ったが、費用を抑えるために個室ではなく2人の相部屋である。ここで贅沢したら安い教習所を選んだ意味がない。

 

語尾にYO!が付くような陽キャと一緒に暮らすのは最悪だなぁと心配していたが、相手はごく普通な見た目のおっさんだという事が判明し一安心。

 

しかし話してみると彼はキャバクラ店を営む店長だったのである。

どちらかと言うと、というかバリバリ陽キャだった。

キャバクラを営んでいるということは、反社会的勢力属性も付与されているのだろうか…ああ、幸先が悪い…

 

というか、なんだこのボロボロの校舎は!?

火垂るの墓に出てくる、戦時中の学校のような見た目であり、ランチタイムに脱脂粉乳が運ばれてきそうである。不発弾がそこらへんに落ちているかもしれない。

 

その後、宿に案内されたわけだが、外観は住宅街のよくある安アパートという感じで野暮ったく、全くリゾート気分を感じさせてはくれないが、想定内ではあった。

 

しかし、内装は予想を下回っていた。

寝床である2段ベッドは全く掃除されておらず食べかすだらけ、押し入れは誰のものかわからない荷物が大量に入っている。しかも、エアコンが壊れているのである。

 

次期的には春だったが、相模湖のあたりは地形的な要因なのか不気味なほど寒く、道端に積もった雪が残っている状態である。というか、合宿中にも雪が降ったし。

トホホ…この極寒を怪しいおっさんと2人で過ごすのか…

 

ロクな講師がいねぇ!


講習が始まって徐々に危機感を持ったのが、「ロクな講師がいない」という点である。

 

講師はなかなかの個性派揃いで、

  • 米軍人に轢かれて(物理的に)首が回らなくなった人(よくある、犯人はアメリカに逃げて治外法権というやつである)
  • いつも不機嫌そうな顔で無口だが、車に乗ると急にニコニコ上機嫌になる「逆・こち亀の本田」
  • 歯抜けで何言ってるかわからんお年寄り
  • 最終学歴が小卒

などなど。

 

他にも講師はいるが、はっきり言って年齢が比較的若い逆本田と小卒の人以外はマジで全員性格が悪く、ルールを教えない上に間違うと激昂するおっさんばかりである。

嫌な教習所の講師というのは一種の「教習所あるある」であり、どの学校にもそれなりにいるのであるが、その量と質はおそらく日本随一だろう。

 

これだけでも十分うんざりなのだが、その他にも「安かろう・悪かろう」要素がいっぱい。

 

基本的に施設がボロボロなので、当然車もボロボロである。

すべての車はアクセルとブレーキの効きがとんでもなく悪いため、ペダルは最大まで踏むのが通常であった。

 

恐ろしいのが、初めて乗る車ゆえにそれで学習されてしまっているので、実家に帰って教習所以外の車に初めて乗った時、教習所の癖で、発進時に一気にアクセルを踏み込んだのである。

結果、ブギャーーと急発進してしまったし、その事で驚いてブレーキを踏み抜き急停車。

何だこの車は!と思ったが、実家の車のほうが正常である。こういうの、普通に生命に関わるんですが…

 

更には、教習所の車の中にはウィンカーが壊れて勝手に解除されてしまうものもある。

普通に危険なばかりか(というか法的にアウトでは…)、この車に前述のクソクソ講師と一緒に乗ってしまうと、正しい動作をしていても、勝手に解除されるウィンカーのせいで「ウィンカアアァァ!!!」と隣から怒鳴られてしまうのである。

 

ちなみに、「ウィンカーが壊れている」という言い分は彼らには「そんなわけねぇ」の一言で通用しない。(ウィンカーを出してから勝手に解除されるまでに微妙に時間差があるのも原因である)

おお、神よ…私をお救いください…あとコイツらぶっ殺して。

 

ロクな食事がねぇ!


実は、講師陣と同じぐらい精神を蝕んだのは「食事」である。

合宿であるので基本的な食事は全て教習所が用意してくれるのだが、本当にまずいものばかりなのだ。

 

昼は粗末なお弁当が学校で配られ、これも噛むのが馬鹿らしくなるほど美味しくないのだが、問題は朝夕2回、教習所指定の店でとる食事である。

 

駅近の角立地という好物件にその店「かどや」がある。ここの料理が本当にびっくりするほど全部まずい。

味覚は主観も大きいので説得力が薄いかもしれないが、前述の相部屋のキャバクラ店長もしきりにまずいまずいと言っており、決して私が特別厳しいわけではないのだ。

 

例えば

  • 超薄味なのに激辛なカレー
  • ぶよぶよ麺に無臭スープのラーメン
  • 粘土みたいな無味のワサビが大量にのったマグロ丼
  • 謎技術で一切の味と香りを除いたお好み焼

といった感じである。基本的に無味無臭で、大盛り

 

読んでいる人の中には、別に無理にかどやで食事を取らなくてよくね?と思う人もいるかも知れない。

私もそれは考えたし、店の捜索や情報共有もしたのだが、相模湖周辺は本当に飲食店が無いのだ。

 

クオリティ的に即潰れてもおかしくない「かどや」が存続でき、あまつさえ教習所の食事を提供できたりするのは、ライバルが存在しない故である。

相模湖の住人は「かどや」以上に美味しい食事の存在を知らない哀れな民族なのだ。滅びろ。

 

相模湖に軟禁されマトモな食事にありつけないでいたが、朝食に「納豆定食」が出されたことがあって、これは唯一おいしかった。

市販のオカメ納豆と生卵、味付け海苔だけなので、「かどや」がまずくする余地がないのである。

 

普通は店のメニューに従わなければならないが、キャバクラ店長のアイデアで、それ以降は朝に限っては毎日2人で「納豆定食」を店に要求し、朝食はマトモになった。キャバクラ店長が図太くて助かった。

 

ちなみに、キャバクラ店長は落ち着いた性格で気さくであり、職業に身構えてしまったが普通に良い人であった。缶やタバコのポイ捨てはするが。

一つそれっぽいなぁと思ったエピソードは、店長のふくらはぎに巨大な入れ墨があったことである。

しかし、その入れ墨は異常にダサく、面積が広い割にただ幅広のS字が描かれているだけだった。

 

入れ墨について聞くと、なんと中学生の頃自分で掘った入れ墨らしい。

ああ…どうりでダサ…いやシンプルな模様なわけである。

みなさんも入れ墨は一度入れたら消えないので、慎重に彫ろうね。

 

ファッキュー相模湖


そんなこんなで、2週間かけて以上のような辛く厳しい教習合宿を終えたのである。

 

教習を終えた後、免許の写真撮影をして、自分の顔がげっそり痩せていることに気づいた。おそらく、寒さと教習のストレスとまずい食事のせいである。

どうでもいいが、その痩せこけた顔を見た時初めて母方の祖父と顔が似ていることに気づいた。

 

ここまで相模湖自動車教習所をケチョンケチョンにけなしたが、かなり前の話なので、現在は多少改善されているかもしれない。

少なくとも前述の法に触れるような自動車は、私が通っていた時に既に新車に入れ替え始めていたので、解決されている可能性が高い。

ただ、久しぶりにgoogleで検索したところ、前述の嫌な講師がまだ写真に写っていたので、ある程度の覚悟はしたほうが良いが…

 

節約のためならどんな教習所でもいいと言う人、もしくは拉致監禁・拷問を体験してみたい人にとって、相模湖自動車教習所はバリ卍オススメである

 

最後に関係のない話になるが、相模湖には自殺スポットと言われている大きな橋があり、自動車教習中にもよく通っていた。こんな場所にいたら死にたくなるのもわかる。

しかし、相模湖で死ぬのはやめたほうがいいだろう。最後の晩餐が「かどや」というのはあまりに悲惨すぎる…