りゅうこつの隔離病棟

言いたいことは全部言っちゃう

ジャズコンサートに行ったら怪しい集会だった

 こんにちは、りゅうこつです。

 

今回は数日前にあったジャズコンサートに行った話をさせていただきたい。

とは言っても、ジャズそのものについて語るという趣旨ではなく、実はいわくつきのジャズコンサートだった、というエピソードである。

 

如来たLINE

日曜日の夕方、私はあまりにフタが固いザワークラウトの瓶を、1時間かけてようやく開封した後、ウィンナーとビールと共にムシャムシャやっていた。

そんな時に一通のLINE。(以前にも記事にした)あのプラズマの社長からだった。

「ジャズとマジックのコラボライブがあります。ご招待します。どう?」

 

正直なところ今ビールを飲んだばかりなのでゆっくりしたいし、ジャズには全く興味も造詣もないので乗り気ではなかったが、マジックショーはちょっと見てみたかった。そもそも断ったら悪いし。「行きます!」

 

やけに不穏な客層

そして社長と合流して会場に到着。

指定された席に着くやいなや、キ○ガイじみたお爺さんが他の客に対してバカヤローバカヤローと暴れ始めた。幸先が悪くて嫌な予感がするな…

(ちなみにこのお爺さんは後のマジックショーの最中に、マジシャンの助手の爆乳お姉さんに対してバカヤローバカヤローと叫び始めた。爆乳に怒鳴るとは完全にキチ○イである

 

それに、なんだか後ろの席にヤクザっぽい人達がいる…

社長がそれを見て「たしか朝堂院っていう右翼の有名な人だったかな…」と曖昧な記憶を教えてくれた。

右翼!?

恥ずかしながらその時まで朝堂院について全く知らなかったが、google先生に聞いてみると予想以上に有名人のようだった。

正確には「朝堂院大覚総帥」という通り名(?)で、武道家・空手家であり、武道総本庁総裁、空手道本庁宗家家元会議総裁、日本連合総裁らしい。

「裏のヤクザと表の政治家をつなぐフィクサー」とか、「最後の黒幕」とか、なんだかさっぱりわからないがともかく「ワルで偉くてすごい奴」みたいな扱いのようだ。ちなみに現在はYouTuberとしても活動している。

 

youtu.be

 

途中で総裁にツーショットの写真をねだるファンが列を成し、すぐ前の席に座っている自分がカメラマンをする羽目に。それにしても、こういうのを見ると全然知らなかった人なのにすごく列に並びたくなるな… 以前、自衛隊の演習を見物しに行った時、全く知らなかったのに佐藤正久の名刺を列に並んでもらったことがあるし。

 

周りは全員怪しい人たちだった…

さきほどから社長は見覚えのある人が誰だったか思い出そうとしている様子だったが、ようやく思い出したようで話しかけてきた。

 

「あそこにいるのはヒカルランドの人だ」

ヒカルランドも初耳である。ヒカルランドについて調べた内容を説明すると、大雑把に言えば「都市伝説やスピリチュアル系の本ばかり作っている出版社」である。

都市伝説の中でも、「世界中の人々が侵されている洗脳から逃れよう!」みたいなカルト宗教じみた論調の本やセミナーを世に放っているのが特徴だ。興味のある人は体験してみよう。

 

その話を聞いた直後、まさにそのヒカルランドの話をしている人が近くにいることに気づいた。これがカクテルパーティ効果である。

 

その方を向くと、今晩のメインシンガーである女性に、ヒカルランドの関係者が妙な冊子を渡して長話をしているようだった。

「19〇〇年に地球の危機が起こった時にですね…」

勧誘してる!だめでしょメインキャストを勧誘したら!ヒカルランド、想像以上に危険な集団のようである。

 

こういったことが身の回りの数メートルで次々と発生する中で、鈍感な自分でも「これ、ただのショーでは無いのでは…」と思い始めていた。

 

あんたが黒幕か!

そんな中、いよいよショーの開幕。

ジャズには詳しくないが、どうやら演奏の人たちは皆一流のようで、メンバー紹介も立派な経歴が並べられ、実際よどみのない演奏であることは素人の耳でもわかった。

 

しかし、問題は先程もチラッと登場した、シンガーの女性の発言である。

最初の挨拶で「私があまりしゃべると宗教的とか言われてしまうので(笑)」という発言があり、初見の私には言っている意味がよくわからなかった。

だが曲目が進み、曲の間のトークもノッて来始めると

「私達は邪なものに支配されてしまっていますが…」

「みなさんも開放されたいですよね?」

「早く天国に行きましょう!」

というヤバい発言が次々と出てくる。

 

さっきは宗教的に聞こえるという発言の意味がわからなかったが、そのままの意味だった

というか、改めてこのショーの公式サイトを見てみたところ、この女性が主催者だったし、他の怪しい客層も恐らくこのシンガーに近しい人なのだ。

 実はこのシンガーは著作活動もしており、著作がそのサイトに載っていた。

 

すげえな。

というか、ヒカルランドから出版されてるし…

 

忘れてたけど、私がこのショーに誘われた理由が、プラズマ療法の社長が取引の関係でこのショーのチケットを買う事になったからである。社長の人脈なんだから普通のショーではないのは当然だった。

 

挙句の果てに、主催者のシンガーは最後に新曲発表として、先程の思想を全く包み隠さない歌詞の曲を披露。まさか彼女が黒幕だったとは…

 

総帥の登場

その後マジックショーがあったり演歌歌手がゲストで来たりと盛りだくさん。皆決して寄せ集めではなく国際的に活躍している一流のプロであり、普通に盛り上がっていた。そして「ここでサプライズゲストの登場です!」というアナウンスが。

 

実は前述の朝堂院大覚総帥は単なる客ではなくゲストだったのだ!アナウンスによると総帥自ら作詞作曲した歌を披露するとのこと。え、歌うの?

 

実は総帥自ら歌うのではなく、手下(?)の作曲家に歌わせるということだった。

おもしろいのが、あくまで主役は総帥なのでステージの中央に立っているのだが、本人は微動だにせず、微妙な距離を保った手下が一生懸命歌うのである。なんてシュールなんだ…

 

朝堂院大覚

朝堂院大覚

ちなみに、その曲は「世界にありがとう」という曲名で、「世界にありがとう、地球にありがとう、あなたにありがとう」という雰囲気。「みんなのうた」を彷彿とさせる朗らかな歌詞だった。

 

せっかくなので人脈を広げることに 

そんなこんなでショーは終了。なんか異常に疲れたが。 

ショー後、客たちが次々と帰っていく中で、社長が仕事を振ってくれるかもしれないショーに来ている知人を紹介してくれるということに。正直そんなに手広くやっていくつもりは無いのだが、挨拶ぐらいはしても損はないだろう。

 

その中で、具体的な金額や納期を訪ねてきて、仕事を頼んでみたいという方がいた。

ラッパー風の、派手でいかにも陽キャという感じの男性である。

そして話してみると

「総帥に言われた"悪名は無名に勝る"って言葉が座右の銘なんスよ」

「人に良くないと思われても、それをやるのが一番儲かるんスよ」

「もっとワルになったほうがいいよ」

「7、8年前に与沢翼の講習を受けてて…」

 

いや、あんた絶対詐欺師だよね!?

ロクな人脈が無ぇ!